ショアジギングでマーカー付きのラインを使用していれば、リールからのライン放出長さを測る事は出来ます。
しかし、実際の飛距離(直線距離)を測ることは出来ません。
それでも、飛距離(直線距離)が気になる人は多いと思います。
※私は、キャストの度に気になってしまう人です。
そこで、ライン放出長さと直線距離がどのような関係にあるかをざっくり計算してみた。
直線距離の推定
直線距離を推定するにあたって、下のような図を用意してみました。
この図は、左の人がジグを右方向に投げて、着水する直前の状態を示しています。
青い線がラインの軌道、即ち「ライン放出長さ」になります。
青い線の背景に、オレンジの直角三角形(角度30°)と紫の直角三角形(角度45°)をそれぞれ2つ描いています。
・この図における直線距離は、2√3 (√3+√3)である。
・オレンジ三角形の斜辺2本分の長さは、4 (2+2)である。
・紫三角形の斜辺2本分の長さは、2√6 (√6+√6)である。
後は図の関係性から、直線距離を計算してみます。
仮にラインの軌道(青い線)がオレンジ三角形の斜辺と同じ場合
オレンジ三角形の斜辺と同じ軌道でラインを放出する場合において(実際にはあり得ないが)、ライン放出長さが100mだった時の直線距離は、次のように計算します。
直線距離 = 100 × 2√3 ÷ 4 = 86.6m (ライン放出長さの87%に相当)
仮にラインの軌道(青い線)が紫三角形の斜辺と同じ場合
紫三角形の斜辺と同じ軌道でラインを放出する場合において(実際にはあり得ないが)、ライン放出長さが100mだった時の直線距離は、次のように計算します。
直線距離 = 100 × 2√3 ÷ 2√6 = 70.7m (ライン放出長さの71%に相当)
ラインの軌道(青い線)がオレンジ三角形の斜辺と紫三角形の斜辺の間を通っている場合
実際の軌道に近いのは図の通りで、オレンジ三角形の斜辺と紫三角形の斜辺の間をラインが通る場合(青い線の軌道)だと思います。
この軌道を描いた時のライン放出長さが100mだった時、青い線はオレンジ三角形の斜辺と紫三角形の斜辺に挟まれた位置にあるため、下のような関係性が成り立ちます。
70.7m (ライン放出長さの71%) < 直線距離 < 86.6m (ライン放出長さの87%)
まとめ
実際にキャストする際には、紫の三角形の斜辺のような角度(45°)で投げ上げるような軌道になっている人はあまり見ない。
よって、ライン放出長さの75%~85%(ざっくり80%)くらいが直線距離と考えるのが妥当だと考えます。
具体的なイメージは次のような関係になります。
放出角度40°前後の山なり軌道を描いた時 直線距離 = ライン放出長さ × 75%
放出角度30°前後弾丸軌道を描いた時 直線距離 = ライン放出長さ × 85%
私の場合では、現在使っているクロスライド(9.6ft)で40gのジグを投げた時に、ライン放出長さの平均が85mです。
したがって、直線距離としてはその80%となる約68mの飛距離ということになります。
飛距離関連の実験や考察に関する記事は下の4つです。
興味がある方はご覧ください。
また、上の飛距離関連の記事をまとめて飛距離シミュレータを作ってみました。
「道具の組み合わせで飛距離がどのように変化するか」に興味がある方はこちらからどうぞ。
コメント