ショアジギングにおいては、飛距離が重要な要素になります。
特にナブラが発生(なかなか遭遇するわけではないですが・・・)したときには、投げて届くか届かないかが釣果に影響します。
ただ、道具によって飛距離は変わるものです。
どの程度変わるのかを把握するために、自分の飛距離をいくつかの条件で確認する事にしました。
今回は、PEラインの太さと飛距離の関係をテストしたので、その結果をまとめました。
ジグの重さと飛距離の関係
ここでの飛距離の定義は、ライン放出長さとします。(直線距離ではありません。)
テスト条件は下記の通りです。
ライン:よつあみ G-soul スーパージグマンX8 30Lb 1.5号(30lb) & スーパージグマンX8 30Lb 1.0号(20lb)
リーダー:ナイロン6号 (長さ1m)
風向き:追い風 2~3m
ジグ:40g
フック:アシストフック(ティンセル付き) 前後1本ずつ
試行回数:10回
20lbの飛距離のバラツキが大きかったので、ノイズを外して実力値を確認するために上位3位平均をグラフで示します。
上のグラフから分かるように、ラインは細いほうが飛距離が長くなります。
実際にはライン太さとライン放出量の関係は完全な比例関係ではないと思いますが、
ざっくりした関係としては、
「ラインが1lb太くなると、飛距離は約0.8m落ちる。」
という事が分かりました。
20lbで飛距離がばらついた理由の考察
飛距離の事を考えるとラインは細い方が良い事は分かりましたが、20lbをテストしている際の飛距離のばらつきは少し問題かもしれません。
ばらつきの原因は、ジグの飛行姿勢が安定しにくい事にあると考えています。私の今のキャストの実力は、先の結果から次の通りです。
30lbライン:10回中9回は綺麗な飛行姿勢でジグが飛ぶ (ジグがくるくる回らない)
20lbライン:10回中3回しか綺麗な飛行姿勢でジグが飛ばない
この結果は、今回のテスト以外の状況を振り返ってみても実態を表していると思います。
20lbラインでは少しでも軸がぶれたキャストをするとジグも素直にぶれることが多いです。
30lbラインではキャストに多少ぶれがあってもジグは綺麗に飛んでいきます。
つまり、太いラインの方がキャストミスに対する許容度が高いため、20lbラインでは飛距離がばらつく結果になってしまったと考えられます。
キャストが完璧な人にとっては、飛距離を伸ばす手段として細いラインを選択できるが、キャストミスが多い人にとっては、むしろ飛距離を落とす事につながりかねないことが分かりました。
キャストに自信がない人はMAX飛距離を落としてでも、安定した飛距離を選択したほうが良いかもしれませんね。
ちなみに・・・
なぜ太いラインの方がジグが安定するかというと、
ライン自体がジグを引っ張る重りになることでジグの回転を抑えていると考えています。
(ラインがジグを引っ張る力が強くなるため、太いラインほど飛距離が出ない事にもつながる)
凧揚げの凧についているしっぽ(細長いひらひら)が、重りとなって凧がくるくる回転してしまうことを抑制するのと同じ原理だと思います。
まとめ
今回はPEラインの太さと飛距離の関係について調査しました。
ラインは細いほうが飛距離は出やすいものの、ジグの飛行姿勢を不安定にしてしまう事があることが分かりました。
飛距離関連の実験や考察に関する記事は下の4つです。
興味がある方はご覧ください。
また、上の飛距離関連の記事をまとめて飛距離シミュレータを作ってみました。
「道具の組み合わせで飛距離がどのように変化するか」に興味がある方はこちらからどうぞ。
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