【大きさは自由です】自分好みの本棚を自作してみた

DIY

二度三度と繰り返し読みたい本は少ないので、一度読んでしまえば Book Off や ヤフオクなどで売ってしまう事が合理的と思えます。
しかし、「自分が読んだ本が増えていく事に達成感を感じる」というある種の自己満足のために、本を家に置いておきたいと僕は思ってしまいます。

みなさんは読み終わった本をどうしていますか?

 

ただ、本を置くためには収納スペースが必要です。
そこで、2012年に本棚を作ってみました。

それが私の最初のDIY作品です。
「初心者の自分でも意外と出来るものだな」という感覚をつかむ事になったDIYです。

当時はこのようなブログを書く予定もなかったので写真等が不足していますが、
これからDIYを始める方の参考なれば、と思い作り方をまとめてみました。

 

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1. 設計

DIYはまず設計することが必要です。
使用状況をイメージし、細かい部分の仕様を決めておくと作った後に後悔しません。

自分が作りたい本棚の大きさは?

本棚を適当な大きさで作るのも良いのですが、
私は本棚のスカスカ感をなくして整然とした本棚と作りたかったので、
収納する本の種類から本棚の大きさを決めていきました。

結論としては、
横幅180cm × 高さ93cm × 奥行21cmの大きさの本棚
になりました。

具体的な手順を示していきます。

棚の高さ

まずは、私がそれまでに読んでいた本などなら棚の高さを決めていきました。
それぞれ専用の棚で4段作ることにします。

小説等の文庫本用の棚高さ:15.5cm
漫画の単行本用の棚高さ:18.5cm
ハードカバーの小難しい本用の棚高さ:20cm
雑誌等の大きな本用の棚高さ:30cm

実際の高さは、木材の厚みを1.8cmとして約93cmです。
詳細の高さは次の通りです。

1.8(雑誌棚の底板)+30+1.8(ハードカバー棚の底板)+20+1.8(漫画棚の底板)+18.5+1.8(小説棚の底板)+15.5+1.8(天板)

棚の奥行

上に挙げた4種類大きさの本を収納可能にするために、奥行は21cmにしました。
(雑誌のサイズから決定)

棚の横幅

1人でもぎりぎり動かせる事と、木材の販売長さが約182cmである事から横幅は180cmとしました。

縦方向の補強材は?

横幅が180cmで棚が長い事、本はそれなりに重い事を考えて縦方向に補強材を入れることにします。

上段の2段の棚となる小説と漫画の棚には2枚、下段の2段の棚となる雑誌とハードカバーの棚には4枚の補強材を入れた。
下側ほど荷重がかかるので、下段側の枚数を増やしています。

板の材質は?

入手性が高く、使うと味が出るパイン材にしました。

完成イメージ

枠板だけでなく補強板を入れる事で、本をびっしり詰めても大丈夫な本棚を作ります。
整然と本棚に本が収納されるイメージは次のようなイメージです。

 

2. 材料の準備

完成イメージが出来たので、次は木材の調達・加工を行います。

材料と材料費

今回の本棚に必要な板の詳細サイズは以下の通りです。
図面を書いて木材をネット注文ました。
※最後のベニヤ板以外はパイン材です。

 

ちなみに、費用(2013年当時)については下記の通りです。

ちなみに2017年のネット単価を調べてみると、同等のパイン材は価格がインフレしてしまっている様子ですね。

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3. 組立て

完成させる最後の段階に入りました。
木材を研磨して組立・塗装を行ったので、順にまとめていきます。

① 横板への罫書き

補強板(仕切板と兼用)を立てるべき場所が分かるように、横方向の棚板の上下(表と裏)に鉛筆で罫書きを入れていきます。
今回はクリア塗装をする予定なので、位置をぎりぎり判別できる程度に薄めの線をひきました。

② 組立

組み立てる際には、板材の割れ防止のため下穴を空けながら木ねじで組み上げていきます。
手順はこちらのブログを参考にさせてもらいました。

写真が残っていないので、イメージ図を利用してまとめました。

手順① 底棚に仕切り板(補強板)を立てる

底板に仕切り板を立てていきます。
それぞれ下穴を空けた上で、木ねじ3本で固定します。

実際の作業写真ではこのようになりました。
下の写真のように底板に対して仕切板が垂直に立っている状態になります。

手順② 2段目の棚板に仕切り板を立てて、1段目の上に乗せる

次に2段目の棚板に仕切板を1本の木ネジで仮止めで立てた状態で、1段目の仕切板の上に重ねます。
この時、仕切り板は斜めに回転させておきます。

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手順③ 2段目の棚板と1段目の仕切り板を木ねじ連結する

2段目の仕切板はすでに回転させて仮止めしている状態です。
2段目の棚板の天面側から1段目の仕切り板を木ねじで固定します。(下のイメージで青色の木ねじ)
これで、2段目と棚板と1段目の仕切り板が連結できます。

その後、2段目の仕切り板をまっすぐに戻しておきます。

手順④ 手順②と手順③を繰り返す

必要な棚の段数だけ、手順②と手順③を繰り返します。

3段目の棚板に仕切り板を仮止めし、2段目の上に乗せた状態から・・・

3段目の棚板と2段目の仕切り板を連結し、3段目の棚板をまっすぐに戻します。

実際に作っている時に、4段目の棚板まで完成した状態です。

手順⑤ 天板を乗せて固定する

天板を乗せて、木ねじで1段下にある仕切り板と天板を連結します。

手順⑥ 側面の枠板を固定する

側面の枠板を天板・棚板・底板とそれぞれ3本の木ねじで固定します。
※天板と底板だけ棚板より長くして、側面の枠板をその分短くしても良いです。
その場合は側面の枠板と天板・底板の固定するねじは地面に垂直方向になります。

手順⑦ 背板の取り付け

最後に、背板としてベニヤ板を釘で固定して組立て完了です。

手順⑧ 塗装

最後は塗装して完成です。

塗装には水性のウレタンニスのクリアカラーを使用しました。
自分の塗り方では、塗料を水で1.5倍に薄めて3回の重ね塗りを行いました。
全体をウレタンニスで塗装して乾燥させた後に、400番のサンドペーパーで全体を滑らかにします。この作業を合計3回繰り返して完成した。

ちなみに1回目の塗装では、木材に塗料がかなり染み込むため最も多くの塗料が必要になります。
また、1回目の塗装を乾燥させた際には、木材の表面がかなり荒れているので丁寧にサンドペーパーをかける必要があります。

完成した本棚はこちらの写真です。
※ベニヤ板のサイズを間違えてしまい、4段目の上の方に隙間が出来てしまいました。
みなさんは、失敗しないように気を付けてください。

まとめ

以上、本棚の作り方についてまとめてみました。

本棚を作ると家の中をすっきりさせることが出来ます。
また、DIYだと自由な大きさに出来るので、ぴったりサイズの本棚が手に入ります。

棚板の固定の時に多少手こずるかもしれませんが、本棚のDIYは初心者でも楽しんで出来ると思いますので、是非トライしてみてください。

今回使ったもの

今回は、パイン材の色味を生かすために透明クリヤーの水性ウレタンニスを使いました。
臭いもなく、室内で塗装できるので便利です。

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