前回は包丁立て(スタンド)の材料の発注を行い、材料が到着した。
今回は、それらを組立・完成させる。
その手順について紹介する。
完成イメージ通りかチェック
アクリル板とチーク材をざっくり置いてみて、
包丁がきちんと収まるかを試しておく。
ここでイメージ通りでなければ、設計もしくは材料調達をやり直す必要がある。
接着したりすると後戻りできない。
概ねイメージ通りであることが分かったので、実際に組立を行う。
組立
組み立てた手順について紹介する。
①罫書き
アクリルには保護シートが付いている。
保護シートの上にペンで罫書きをしていく。
今回は包丁の刃幅が60mm&50mm&40mmになるようにチーク材で仕切る。
罫書きが完成するとこんな感じになる。
アクリル板を裏返して(罫書いた側を下に向け)、表側になった保護シート(罫書いていない側のシート)をはがす。
写真では見えにくいが、罫書き線が透けて見える。
この線を頼りに、チーク材を接着していく。
②チーク材の接着
次に、エポキシをチーク材に塗っていく。今回は100均のエポキシを使用した。
※100均のエポキシは、硬化時間が10分だ。
チーク材の接着面にエポキシを塗る。(2液を1分程度は撹拌する事!)
木材の凸凹を考慮して少しはみ出るくらいに目に塗る方が良い。
ただし、塗りすぎるとはみ出る量が多くなる。
罫書き線に沿ってチーク材を張り付ける。
※はみ出たエポキシをアルコールを含ませたティッシュでふきとると良い。
私は頭が回らなくてこの作業をし忘れた。
重りとして、次に張り付けるアクリル板(真ん中のアクリル板)を乗せて20分ほど待つ。
チーク材にエポキシを塗って、真ん中のアクリル板を乗せて接着する。
※真ん中の保護シートは接着面側のみはがす。
そして重りを置いて20分ほど待つ。
先ほどと同様の手順でチーク材にエポキシを塗って、アクリル板に張り付ける。
この時は、最初に接着したチーク材と重なるように位置決めしていく。
重りを置いて20分ほど待つ。
先ほどと同様に既に接着されたチーク材にエポキシを塗って、最後のアクリル板を乗せて接着する。
重りを置いて、1日放置した。
③余ったエポキシの研磨
一日放置して完全に固まった状態で接着部周辺を見ると、エポキシが漏れ出て汚くなってしまっている。
これをサンドペーパーで削っていく。
240番のペーパーで汚いところを中心に磨いく。
電動サンダーだと削りすぎるリスクがあるので、手で様子を見ながら少しずつ。
アクリルを地面に置くと傷つくので、木材等を下に敷いておくと良い。
1200番、2000番と番手を挙げて磨いていく。
この時に、アクリルのエッジ部を軽く落とす。
磨き終わるった状態はこんな感じ。
少しエッジが落とされて、それなりに透明感が出ている。
コンパウンドが付いているので、洗剤で洗って乾かす。
はみ出たエポキシが除去され、アクリル断面もそれなりに透明になった。
アクリルの断面は購入した時よりはくすんでしまったが、
一旦は良しとする。
④土台の接着
土台となるチーク材を切って、エポキシで塗装する。
これは、水がかかることを想定しているためだ。
1時間程度は乾燥させて二度塗りをしたが、若干べたついた状態になってしまった。
何等かのミスで硬化不良を起こした可能性がある。
サンドペーパーで少し削ってから使う事にした。
チーク材を張り付ける場所の周辺にマスキングテープを張った上で、
エポキシを厚めに塗る。
チーク材を張り付けて5分程度放置した後に、
マスキングテープをはがす。
その後2時間程度乾燥させる。
包丁を差しても倒れにくい事が確認できた。
⑤完成
思っていたよりも近代的なイメージに仕上がった。
うちのキッチンには少しおしゃれすぎるかもしれない。笑
若干カウンターよりも背が高くなった事が気になるが、
包丁はきれいに収まっているので良しとしよう。
今後使ってみながら、もし不具合があれば直して使ってみようと思う。
最後に
以上、包丁立ての作り方について紹介した。
包丁は各家庭で様々なサイズを使っているし、キッチンの形も様々だ。
包丁立てはまさにDIY向けの収納道具だと思う。
自分の使い方にフィットした包丁立てを作ってみてはいかがでしょうか?
今回は、自作作業の中でエポキシを初めて使ったので、いくつか反省点がある。
もし次に同じものを作るなら、こうする!という点を挙げてみた。
同じような包丁立てを作る人の参考になれば、と思う。
反省点
・エポキシは硬化時間が60分くらいのものを使えば良かった。
→位置の微調を急がなくても良い。また、万が一エポキシがアクリルに垂れても、硬化する前にきれいにふき取る事が出来る。
・エポキシの硬化不良に対しての知識を付けておけば良かった。
→エポキシはの硬化不良の要因で主に3つあるそうだ。
①2液の混合比率の間違い ②2液の撹拌不足 ③低温による硬化不良
どれも注意しながら作業する事で、より良いものが出来ただろう。
後日行ったエポキシの硬化実験の記事はこちら (②の撹拌が特に重要!)
・チーク材を事前にエポキシ塗装しておけばよかった。
→素材の色を生かそうと思って、チーク材には塗装をしなかった。しかし、接着面や漏れ出たエポキシが部分的に木材についてしまって、木材の色がツートンカラーなってしまった。
事前に塗装しておけば、どの部分も同じような色に出来たと思う。
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