【便秘・肌荒れ・抜け毛にサヨナラ】甘酒の健康・美容効果についてまとめてみた

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寒さを感じる時期になると、ホットな飲み物でほっと一息つきたくなってきます。
我が家では昨年より甘酒を飲むのにはまっています。

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はまっていた要因は「甘酒を飲むことが好き」というの私の好みが大きいのですが、実は「髪の毛のコシ・ハリが強くなり、抜け毛が減ってきたから続けたい」という要請を妻から受けていたという事もあるのです。
私自身もこの1年を振り返ると、風邪で体調を崩しそうになっても発熱までは至らなかったほど健康な1年だったという事もあり、やはり甘酒には健康効果があるという実感があります。

そこで、甘酒の効果とそのメカニズムについて調べてみました。
ぜひ皆さんにもお勧めしたいと思ったので紹介します。

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甘酒の成分

甘酒というと、「米麹甘酒」と「酒粕甘酒」の2種類がありますが、我が家で飲んでいる甘酒は、酒粕を溶かして作る「酒粕甘酒」です。材料は「酒粕」と「砂糖」になります。
メインの材料となる酒粕なので、酒粕に含まれている成分を調べてみました。

下の表が、酒粕の成分となります。たんぱく質と炭水化物が豊富に含まれており、アルコールも8%程度含まれます。
ビタミンとミネラル(無機質)も含まれていますが、1日の推奨摂取量と比べて比較的効果的に摂取できるのは、ビタミンB6と葉酸でした。
※甘酒1杯(200ml)の中には酒粕が25g~35g入っているので、甘酒1杯の成分としては、下記表の4分の1~3分の1の量と考えてください。

 

また、酒粕に含まれるアミノ酸(たんぱく質)は次のようになっています。
調べた結果を成分の多い順に並べてみました。
必須アミノ酸を含め健康維持のために役立つアミノ酸が多く含まれている事が分かりました。うま味成分として知られているグルタミン酸とアスパラギン酸が多く、2つ合わせて40%を占めています。甘酒が美味しいのも納得できる内容です。
気になった所としては、不足すると抜け毛につながる「メチオニン」も含まれていることです。

 

甘酒の効能

成分についての基礎情報が分かったので、我が家でも実感している効果についても詳しく調べてみました。

我が家で実感している効果は、
1.便秘改善
2.抜け毛改善・髪のハリ改善
3.美肌効果
4.疲労回復
です。順番に紹介していきます。

1.便秘改善

甘酒に含まれる不溶性食物繊維とレジスタントプロテインが便秘改善に効果があるそうです。

不溶性食物繊維自体も胃や腸で水分を吸収して大きくふくらみ、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便通を促進する特徴があります。ただし、不溶性食物繊維を摂取しすぎると便が硬くなる場合があるため、摂取しすぎには注意が必要です。

レジスタントプロテインは「適度に消化性の低いたんぱく質」の事ですが、酒粕に含まれるレジスタントプロテインは多孔性組織を持ち、油の吸着効果を持つようです。酒粕に含まれるレジスタントプロテインは、原材料のコメに含まれるプロラミンと呼ばれるたんぱく質が濃縮されたものです。
レジスタントプロテインは消化性の低いため便として排泄されるわけですが、油を吸着する特徴によって便に油分を持たせることが出来ます。その結果、便が油分を含んで柔らかくなり、スムーズな排便につながります。

調べた事から考えると、甘酒を飲めば「便を軟かく保ったまま、便の”かさ”を大きくして腸の蠕動運動を活発にすることが出来る」ため、便秘改善効果があるのだと思いました。
私はもともと便秘というほどではありませんが、「甘酒を飲んでいる間は排便の回数が増え、スムーズになる実感」があります。
私の妻も「甘酒を飲むと便秘が明らかに改善する」と言っています。※成人の理想的な食物繊維摂取量は1日当たり24g以上ですが、実際には平均15g程度しか摂取できていないそうです。甘酒を1日に5杯(200ml)飲んでも食物繊維は5g程度なので、特殊なサプリを飲んでいなければ甘酒の飲み過ぎによる食物繊維の摂り過ぎは心配する必要は無いと考えられます。

 

2.抜け毛改善

甘酒に含まれるα-グリコシルグリセロール(α-GG)が抜け毛対策や、髪のハリの改善に効果があるそうです。

細胞の分化・成長・機能維持に重要な役割を持つインスリン様成長因子-I(IGF-I アイジーエフワン)というアミノ酸の結合物質があります。
髪は毛根にある毛母細胞の分裂により伸びていきますが、薄毛になる人は毛母細胞が委縮して小さくなってしまっています。IGF-Iは、毛母細胞に刺激を与え毛母細胞の分裂を促す効果があるそうです。

IGF-Iの産生を制御する主な機構は成長ホルモンであるため、血中のIGF-I濃度は思春期で最大となりその後加齢とともに減少していきます。しかし、食事によってIGF-Iの産生を促す事が出来るようです。
例えば酒粕に含まれるα-GGは、胃の知覚神経を刺激しIGF-Iの産生を増加させる効果があるそうです。

つまり、甘酒を飲むと、酒粕に含まれているα-GGが知覚神経を刺激し、IGF-Iの体内濃度を増加させます。その結果、髪の毛母細胞の分裂が促される事で、薄毛の改善、白髪の減少、髪のコシ・ツヤを良くする効果が期待できるそうです。

もともと妻の髪質はかなり細くハリが少なかったのですが、甘酒ライフを初めて明らかに抜け毛の量が減りました。また髪のハリも増えました。その変化は妻本人だけでなく私からも分かるほどです。
私の髪質は太く量も多いので、ハリの変化を感じることは出来ませんが、抜け毛はやはり減りました。

3.美肌効果

甘酒に多く含まれるアミノ酸や葉酸が美肌に効果があるそうです。
また、甘酒に含まれる食物繊維により腸内環境が整う事で、美肌成分をより効果的に吸収することが出来るようになります。

肌に有効なアミノ酸として、アスパラギン、チロシン、セリンの3つがあります。これらは自ら肌の材料となると同時に、細胞分裂に必要な酵素の材料になることで、新鮮な細胞づくりに役立ちます。

葉酸は細胞の新陳代謝を助ける働きを持っています。肌細胞の生まれ変わりを促すことで、シミの元になるメラニン色素を排出する効果があり、美肌に効果があります。

腸内には多くの種類の菌が存在しますが、それらは大きく善玉菌と悪玉菌に分類されます。
善玉菌の例としては乳酸菌やビフィズス菌があり、腸の働きを活性化させ、便秘や下痢を予防したり病気に対する抵抗力を高める効果があります。悪玉菌の例としては大腸菌や黄色ブドウ球菌があり、腸内の腐敗を進め、便秘や下痢を起こすといった悪影響を与えます。
甘酒に含まれている不溶性食物繊維は善玉菌のエサとなり、腸内での善玉菌の数を増やす事で腸内環境を整え、腸内で栄養素を効果的に吸収できるようになり、美肌をサポートします。

妻は甘酒を飲むと肌のハリが出て、肌がつるつるになると感じているようです。私の場合は、乾燥しがちな肌ですが、若干潤いが増したように感じます。

4.疲労軽減・疲労回復

運動前に甘酒を摂取する事で、疲労を軽減させる効果があります。
「BCAA」と呼ばれる分岐鎖アミノ酸であるバリン、ロイシン、イソロイシンは、それ自身がエネルギーとなる事でスタミナの消耗を抑える事ができます。また、筋たんぱくの分解を抑制する事で疲労感を軽減させる効果があるようです。

運動後に甘酒を飲むことで、疲労回復にも効果があります。
ビタミンBは、栄養素をエネルギーに変換する作用をサポートするので、疲労軽減に効果があります。

我が家では朝と夜の2回の甘酒ライフを送っていますが、この一年病気をしなかったのは甘酒のおかげではないかと思っています。激しい運動をしても、あまり疲労感が残らないように感じます。

 

甘酒の作り方

甘酒の作り方については、こちらを見てください。

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我が家では、一度に大体2リットルの甘酒を作ります。
朝と夜の2回、それぞれ100mlくらいの甘酒を飲むので、3人家族で大体3~4日分の分量となります。
基本的にはカレーと同じように、一日一回は火を入れて殺菌して、冷めたら冷蔵庫で保存します。夏場は必ず冷凍庫に入れないと、一日部屋に置いていても腐るリスクがあるので気を付けましょう。

美味しくて機能補完できる飲み方は?

甘酒は酒粕と砂糖でベースを作りますが、飲み方のバリエーションがあると続けやすいです。
例えば、こんな飲み方があります。

・生姜入り

・牛乳割り/豆乳割り

 

まとめ

以上、甘酒の効果について紹介しました。

甘酒はおいしいだけでなく、美容や健康にも効果がある飲み物だという事が分かりました。
我が家で特に感じた効果は、「便秘改善」「抜け毛改善・髪のハリ改善」「美肌効果」でした。

便秘・肌荒れ・抜け毛に悩んでいる方は、是非甘酒ライフを試してみていただきたいと思います。

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