【DIYをサポート】合板とアルミフレームで作業台を作ってみた

DIY

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【失敗作】作業台としてペケ台を自作したが使えなかった件
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そこで、今回は揺れを抑えるためにアルミフレームを土台を使って、新たな作業台を作ることにしました。

その内容についてまとめました。

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1. 設計

DIYはまず設計することが必要です。
使用状況をイメージし、細かい部分の仕様を決めておくと作った後に後悔しません。

作業台の完成イメージ

前回のペケ台は大きかったので910×1200のサイズで少し大きかったので、今回は600×910くらいのサイズにすることにしました。

天板の材質はOSBにすることで、使用時に多少の傷がついても味が出るようにしたいと思います。

また、脚についてはアルミフレームを使って剛性を持たせる。

ただし、収納時に脚は取り外し出来るように、ハンガーボルトと鬼目ナットを使って天板にねじ込む形式にする。

エクセルの図形を使って書いた完成イメージはこんな感じです。

2. 材料の準備

完成イメージが出来たので、次は木材の調達・加工を行います。

材料調達

必要な材料と金額、購入先をまとめるとこんな感じになりました。

アルミフレームは特殊な材料なのでホームセンターではあまり置いていません。
amazonや楽天でもなどでも取り扱いがありますが、サイズが長すぎるのでサイズ指定が可能なモノタロウを利用しました。

 

また、OSBの木取り図を書いてみると、大きな1枚のOSB合板から910×650の天板を2枚重ねで取るると効率が良さそうです。
また、補強材として細長い板を数枚確保する事にしました。
※合板の強度方向は1820辺の縦方向なので、次に作るなら天板を90度回転させるような木取り図で材料を切り出すと思います。

3. 組立

購入した材料を組み立てていきます。
大まかには A.合板で作る天板部分 と B.アルミフレームで作る脚部分があります。
順に説明します。

A.合板で作る天板部分

ホームセンターで購入した合板(OSB)をカットしてもらった後の状態です。
これらを組み立てていきます。

①天板の張り合わせ

基本的には、天板は9mm厚の合板を2枚張り合わせて18mm厚にします。
しかし、補強のために釘を打ったり、ハンガーボルトをねじ込むためには18mm厚では不足します。そのため部分的には補強材を兼ねて3枚厚になるように張り合わせていきます。

まずは、木工用ボンドを塗って、2枚を重ねます。

 

2枚を重ねた天板の上(使用時には裏側になる)に、補強材を張り合わせます。

 

天板と補強材の3枚が綺麗に重なるように調整した上で固定し、釘を打っていきます。
釘は1.7mm×25mmのステンレス製のスクリュー釘を用いました。
実は、板厚が3枚(27mm厚)になるようにした理由の1つは、釘の長さが25mmなので板厚3枚がちょうど良かったからです。
※念のために、板の上に乗ることで釘打ちの際にズレないよう注意しました。

 

上の写真で板がズレているように見えるのは、古いOSBを土台にして作業をしているため、その土台部分が映っているためです。
写真手前側は、2枚の天板と1枚の補強材がボンド+釘打ち固定されています。

 

さらに、補強材を中央部と反対側に固定し、合計3枚の補強材を固定し、
天板の張り合わせ作業は終了です。

②天板への穴あけ

今回作る作業台は、ジグソーなどで作業するときにも活用できるように、ジグソーの刃が通る箇所に穴あけを行う事にしました。

天板の補強材は3枚固定していますが、下記写真の左端の補強材の横に1cmほどの隙間をあけて、別の補強材を取り付けました。

 

そして補強材2枚の隙間部分に穴をあけました。
これは、ジグソーの刃先を通すための穴になります。

 

そして、25cmくらいの横幅をジグソーで切り抜きました。
この切り抜き穴が、ジグソーの刃の通り道となります。
これで、天板への穴あけ作業は終了です。

③天板へのハンガーボルト取付

天板に脚を接続するためにM6×40mmのハンガーボルトを取り付けます。
ハンガーボルトは天板の裏側に取り付けることにします。
ハンガーボルトを取り付ける位置の周囲は、スクリュー釘4本で補強しておきました。
※下の写真では、天板に鬼目ナットを取り付けてしまっています。しかし、天板側に鬼目ナットをつけて、アルミフレームの脚にハンガーボルトを取り付ける構成は失敗しました。詳細は最後に記載しておきます。

 

M6のハンガーボルトをねじ込むために、天板に下穴をあけます。
下穴のドリル径は4.8mmとしました。M6ハンガーボルトのねじ込み部の凹部分の外径が5.0mmなので、それよりは0.2mm小さいドリル径を選択したことになります。
※実際にねじ込んだ時の力の入れ具合からすると、ドリル径は4.0mm程度でも良かったかもしれません。4.8mmの下穴だと抵抗が若干弱い気がしました。今後使用するなかで、ハンガーボルトが緩まないか?/傾かないか?の経過観察が必要そうです。

垂直に下穴をあけるために、ドリルガイドを使用しました。
穴あけ位置とドリル先端が一致するようにドリルガイドを固定します。
ドリルが天板を貫通しないように23mmくらいの深さで止まる位置にストッパーを調整しておきます。

こんな感じで穴あけしていきます。

 

下穴にハンガーボルトをねじ込みます。
ハンガーボルトには頭がついていないため、ダブルナットを使ってねじ込めるようにします。

 

垂直にハンガーボルトが入っていくのを確認しながら、少しずつねじ込みます。

 

ねじ込み終わったハンガーボルトは、天板から生えているように見えます。

残りの3本のハンガーボルトもねじ込みます。

④クランプ用板(幕板?)の取付

天板だけでは地面に垂直方向に木材をクランプすることができません。
そのため、天板に対して垂直になるように幕板を取り付けます。

イメージはこのような感じです。

 

まず幕板に木工用ボンドを塗り、釘で固定していきます。

 

天板を立てて上から幕板を見るとこのように固定されています。
ボンドを硬化させると天板は完成です。

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B.アルミフレームで作る脚部分

モノタロウで注文したアルミフレームを作業台の脚として使えるように加工していきます。
基本的にはアルミフレームにタップ加工を行うだけです。

 

万力を使ってアルミフレームを固定し、ハンドタップでタップ加工を行います。
今回のアルミフレームには最初からΦ5mmの下穴が開いているため、最初からM6のハンドタップで加工していきます。

 

タップが垂直に入っていくように気を付けながら切り込んでいきます。
3/4回転くらい回して、1/4回転戻るような感じで、少しずつ切り込みを入れます。

 

回転の抵抗が大きくなってくると、少しオイルを垂らすと軽くなります。
※本当はタップオイルという商品があるのですが、家にあったオイルで代用しました。

 

ハンドタップが入りきったら終了です。

 

ハンドタップを抜いて、アルミフレーム側とハンドタップについた削れ粉やオイルをパーツクリーナーで洗い落とします。

 

残りの3本もタップ加工をして、脚部分は完成です。

C. 完成

アルミフレームのタップ穴をハンガーボルトにねじ込んでいきます。

 

ひっくり返して完成です。

最後に

少し揺らしてみると、やはり微妙な揺れは出てしまいます。
ただし、最初に作ったペケ台よりは作業台として非常に使いやすくなっていると思います。

今後使っていく中で、少し改造したほうが良い部分もあるので、時間を見つけて改造していきます。

 

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