【合板?だが味がある】折りたたみキャンプテーブルを自作してみた

DIY

1年前にテントやタープを購入し、たまにキャンプに行っています。

セット販売の折り畳み椅子&テーブルを使っていましたが、
テーブルの面積が小さい事と、ナイロン布?の天板であるため柔らかくてコップが安定しないので困っていました。

キャンプの食事では、「コップが倒れるかも・・・」とか無駄な心配をせず、ゆっくり楽しみたいと思っています。

6月中旬にキャンプに行く予定があるので、そこで使えるように、しっかりしたキャンプテーブルを自作することにしました。

作り方をまとめたので紹介します。

 

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1. 設計

DIYはまず設計することが必要です。
使用状況をイメージし、細かい部分の仕様を決めておくと作った後に後悔しません。

大枠の検討

材料を購入する前でどのようなテーブルを自作するかの大枠を決定しておきます。

色んなキャンプテーブルを調べてみると、正方形よりは長方形が多く、天板の横幅は600~1200mmくらいが多いです。
また、奥行は400~900mmくらいが多いです。

自分が使う事をイメージした場合の条件はこんな感じになります。

家族構成:4人程度でゆったり食事できる大きさ
収納・車への積載性:最大幅は900mm
高さ:低めの椅子を使っているので、高さは500mm以下

もう少し詳細に決める必要があるのは、奥行、折りたたみ方向、材料、脚の固定方法です。

奥行の検討

長方形にしたいので、仮に横幅900mm×奥行600mmの大きさにすれば、4人で均等割りすると1人あたり450mm×300mmの広さで食事できる事になります。。

学校給食のトレーの大きさを調べてみると、大きいものは352mm×268mmの大きさなので、給食トレーよりも十分大きい面積で食器を置いたりできる事になります。
私的には十分な広さになると判断しました。

よって、奥行は600mmに決定しました。

折りたたみ方向の検討

家での収納場所・車への積載性を考えると、900mm×600mmの天板を1枚板状で作る事は現実的ではありません。

折りたためる形状にしたいのですが、900mm側と600mm側のどちらを折りたたむ側にするかを考えてます。

900mm側を折りたたむ場合:収納時の大きさは、450mm×600mm。
600mm側を折りたたむ場合:収納時の大きさは、900mm×300mm。

私の家でのキャンプ道具収納場所は、屋外の物置です。
この物置の奥行は550mmくらいあるので、どちら側を折りたたんでも入りそうです。

次に、車に積載する場合を考えます。
かなり横長の長方形になります。私の車はワゴンタイプの車で、後席シート裏側がラゲッジスペースになっています。
しかし、リアシートがそれなりに斜めになっているため、リアシート裏側がデッドスペースになりがちです。そこに積載する場合を考えてみます。
短手幅が300mmであれば、後席シートよりも高く上に飛び出ることもなさそうですが、450mmとなると後席シートよりも高く飛び出てしまいます。
車のデッドスペース活用という意味では、900mm×300mmが都合が良さそうです。

よって、600mm側を折りたたむ事にしました。

材料の検討

キャンプ用の自作テーブルを調べてみると、板材や棒材を並べて固定天板にしているものが多いです。
今回の自作の目的としては、「食器類が倒れにくいテーブルにしたい」という事があります。

食器類が倒れにくく、強度があり、なるべく薄く折りたためるように作るためには、天板の材料としては合板が適しているのではないか?と考えました。

合板は家の壁や床の材料として使われています。
一般的な建売住宅で構造材として板材や棒材を並べているようなイメージはない(素人感覚だが・・・)ので、合板は、厚みや強度や価格のバランスが優れているということだと思います。

そこで合板をいくつか調べていると、OSBという種類の合板を見つけました。
こちらは木材のチップを圧着して作った合板のようで、見た目が特徴的です。

見た目としても味わいが出てよさそうなので、材料はOSBに決定しました。
ホームセンターで確認してみると9mmと11mmがあったので、11mmの厚みで決定としました。

脚の検討

天板を折りたたんだ時に、脚を天板に挟んで収納できるようにしたいです。

そのためには、脚が薄い必要があります。

30mmくらいの棒材で脚を作ることも考えたのですが、
せっかくOSBを使うので、脚もOSBで作り統一感を持たせたいと考えました。
そこで、脚は3枚のOSBを重ねて作ることにしてみました。

11mmの板厚なので、脚としての厚みは33mmとなります。
キャンプテーブルひ必要な強度はあると思います。

固定方法は、ねじ込み式にするか、差し込み式にするか迷い、差し込み式を試してみる事にしました。
天板に差し込み穴をあけて、3枚の板の内2枚分を差し込んで固定するイメージです。

コンセプトの決定

色んな事を検討していく事で、今回作るキャンプテーブルのコンセプトはこんな感じにまとまりました。

1枚の合板(OSB)で作る折りたたみキャンプテーブル

 

完成イメージ

完成イメージを書いてみた。出来上がったテーブルは、OSBの木目があるのでのっぺりはしていないと思います。。

 

2. 材料の準備

完成イメージが出来たので、次は木材の調達・加工を行います。
今回作るテーブルのパーツは大きく分けて2種類あります。

①天板:900mm×300mm×11mm
②脚:389mm×64mm×33mm (3枚の板を張り合わせる)

その他にも、細かい部品がいくつかあります。
順に説明していきます。

天板と脚 (OSBの木取り図)

天板と脚はOSB(合板)から作ります。

購入予定のOSBは、1820×910×11mmです。
テーブルを作るために必要な材料を、次のような形で切り出すことにしました。

その他の部品

板だけではテーブルは作れ無いので、OSBとは別に下記部品も購入しました。

蝶番 長さ600mm・・・天板を折りたたむための金具
取手・・・持ち運びの時に使用する取手
パッチン錠・・・折りたたんだ天板同士を固定する金具
油性ニス(とうめい)・・・屋外で使用することを考え、頑丈な油性ニスにした

材料の購入

今回は、よくお世話になっているスーパービバホームですべての材料を購入しました。

木材のカットは自分で行うと時間もかかるし、きれいな直線で切る事が困難です。
やはり木材を購入する店でカットをお願いするほうが良いと思っています。

材料費

レシートをなくしてしまったため、正確な費用が分からなくなってしまいましたが、
ざっくりこのくらいの費用になります。
カットが安いところであれば、3,000円台で材料をそろえる事が出来ると思います。

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3. 組立

組立工程を順に紹介していきます。

1. 材料の研磨

OSB(合板)は表面が凸凹しています。またカット面もバリが出たりしています。
まずは、60番の紙やすりでサンダーをかけていきました。

2. 脚の作成

脚は3枚のOSBを重ねて作ります。
また、脚は天板に差し込む形で固定します。(ねじ止めではないので、仮固定というほうが正しい表現かもしれませんが・・・)

下の写真のような感じで、2枚は凸型になるように段差をつけてカットします。
カットして切り取ったのは、1辺が11mmの正方形ということになります。(天板の厚みが11mmなので、凸部の高さも11mmとすることで、脚を差し込んでも天板から脚が飛び出ない高さです。)

 

木工用ボンドを塗っていきます。
特に天板への差し込み部分(凸部分)は負荷がかかりやすいため、多めに塗りました。

 

3枚のOSBをクランプで固定し、釘を打ち込むときに板同士がずれないようドリルで下穴を空けます。そして、釘を打ち込んでいきます。釘は25mmのステンレススクリュー釘にしました。

 

3. 天板の作成

天板の完成状態の裏側はこんな感じです。 ※天板は2枚を蝶番で折りたたみます。
写真上側は蝶番をつける側(内側)です。2枚の補強板を立てて固定しています。
写真下側は開いた時の外側です。こちらも2枚の補強板を立てて固定しています。

 

上のようなイメージになるように、まず内側用の2枚の補強板を重ねて仮止めし、下穴をあけます。
そして、補強板の接着面に木工用ボンドをつけた上で、短い木ねじで固定していきます。
この時、木ねじ(or釘)の頭がテーブルの内側になるように下穴をあける側をどちらにするのかを気を付けておくと良いです。
同様に外側の2枚の補強板も接着しておきます。
※私は木ねじで固定する側を間違った事が後でわかりました。

 

次に、内側(蝶番側)の補強板と天板の接着面に木工用ボンドをつけます。

 

内側の補強板を天板に押し付けて、ボンドをなじませつつ位置合わせをします。
ズレないようにクランプで固定した上で、天板の表面側からドリルで下穴をあけていきます。
今回使うスクリュー釘は太さ1.7mmですが、かなり太目で1.5mmの下穴をあけてました。
補強板が2枚なので、1か所あたり2本の釘を打っていきました。
※OSBの11mmの面に対してネジを打つと以外と割れやすいので大きめの下穴のほうが良さそうです。

 

外側の2枚の補強板を接着する前に、脚を差し込むための四角い穴をあけます。
こんな感じでドリルで穴をあけて・・・

 

ジグソーでカットしていきます。

 

あらかじめ作っておいた脚が適度なきつさで差し込めるように、天板の穴や脚の凸部をやすりで削って調整します。
4本の脚をやすりで調整するのは結構大変でした。

 

その後、外側の2枚の補強板も接着し、釘で固定して天板は完成です。

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4. ニス塗装

最後にニスで塗装を行いました。

濡れタオルで各部材についた、木くずなどをふき取ったうえでニスを塗っていきます。

 

1回塗った後、2時間ほど乾燥させる。

 

乾燥したら、400番のサンドペーパーで表面のざらつきをとった上で、
2度目の重ね塗りを行い、乾燥後にまたサンドペーパーで表面を整えました。

5. 最後の組み立て

天板を平らな状態にして蝶番を木ねじで取り付けました。
また、脚も取り付けてみました。

 

ひっくり返すとテーブルの表側はこんな感じです。

 

テーブル表側からみた脚の差し込み部です。

 

テーブルの裏側から見た脚の差し込み部です。

 

仕上げにパッチン錠と取手を取り付けました。
(2枚板のビス止め方向を失敗したため、片側にはネジ穴が見えてしまっている。)

 

脚の収納方法はこのようになります。
横方向にずれないように、位置決めの棒も追加しています。
(実は脚の釘打ちの仕方も失敗し、ばらばらで統一感がないです・・・)

 

4. 実使用での感想

庭で使用してみたが、強度的には十分そうです。
また、脚を差し込み式にしたため、横方向の力に対しても安定感を感じられました。

キャンプでの実戦投入

6月中旬の土日にテーブルを使ってみました。

地面が多少凸凹してはいたものの、脚は外れる事なく天板を支えてくれました。
ただし、地面が柔らかいため、脚がきちん垂直に立つように開きながら設置する必要があると感じました。
これは庭のコンクリートでは感じなかったので、脚は完全に固定されているとは言えなそうです。

実際の使用状況では、天板には肉が落ちたり飲み物がこぼれたりもしましたが、ニス塗装をしているおかげでさらっとふき取ることができました。
土曜の夕方から夜にかけて小雨が降っていて風もあったため、テーブルが濡れてしまいました。水気に長時間さらされている状況でしたが、雨がしみこむこともありませんでした。
油性ニス塗装については、うまく機能していると感じました。

キャンプでの使用を繰り返していく中で、脚がダメになったり、塗装がはがれてくる場合には、設計や材料変更が必要になるかもしれない。
まずは、しばらく使ってバグ出しをしてみて、後日さらに改良版を作ってみたいと思った。

最後に

OSBを初めて使ったDIYとして折りたたみキャンプテーブルを作ってみました。

案外うまくいったので、皆さんも折りたたみキャンプテーブルを合板で作ってみてはいかがでしょうか?
自分のお気に入りのサイズに出来ると、満足感は高いですよ。

OSBは安くて丈夫なので、今後も何か作ってみようとも思いました。

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